5.見積を入力する

 

ここからが、本題です。実際に見積を入力します。




全ての入力が終ると、メイン画面が表示されます。ここではまず、画面の構成についてご説明します。

まず、画面上の



ファイル、編集、機能、項目セット、ホームページ、ヘルプ
とありますが、ここは、メニュバーといい、クリックすると各機能を呼びだすことができます。
その下の、アイコンは、ツールバーといい、ここもクリックすると各機能が呼びせます。
ボタンの数だけ機能があるわけではなく、メニューバーをクリックしさらに項目をクリックさせるよりも、よく使う機能はワンタッチで呼びだせるようにしたほうが便利だろうという事でこのような画面の構成になっています。
また、画面下にも、



のような部分もあります。ここは機能タブといい、先程のツールバーと同様の機能を持ち合わせています。
要するに、色々なところに選択しやすいように同じ機能のボタンを配置させているという意味です。
機能名とボタン名は同じにしてありますので、同じな名前、ニュアンスのものは同様の動作をすると考えてください。

次に、以下の部分の説明です。

ここは、部品選択メニューといいます。

楽チン見積はご存知のとおりデータがありません。データがないかわりに、部品リストを提供することにより、入力のわずらわしさから開放しています。またこの部品リストはただの部品リストではありません。部品名1つ1つに、順番が内部的に割当てられています。これはどういうことかといいますと、見積には並ばす順序というものがあるおもいます。たとえば、最初にバンパーがきて次にグリル、ヘッドライト、フードのような感じです。ですので、ユーザーの方が部品リストから部品を選ぶだけで、部品順にソフトが並ばしてくれるというわけです。

画面の黄色い部分と、青色の部分で大まかな部位を選択します。詳細がリストされたら、該当項目をダブルクリックします。そうすると内容選択画面が表示されます。

部品を選択すると、上のような画面が表示されます。左右の区別がある部品に関しては、部位選択画面が表示され、選択できます。
次に、内容選択画面です。

まず、作業内容 ( 脱着 交換 など ) を選択します。次に、部品名/作業名を入力します。ここはオートコンプリート機能が搭載されており、以前入力した項目、部品リストにある名前が入力すると、その入力を補助する機能が搭載されています。
また、こここでは入力を補助するために、入力補助部品ではグロメットやスクリューなどの日常おおくつかわれるような部品名の入力の手間を省いています。

1つ注意事項があります。楽チン見積は選択された項目に関してその位置関係も記録しています。フロントバンパーを選択して部品名をリヤバンパーに変更して登録しても、見積に挿入される位置はフロントバンパーの位置となります。また、フロントバンパーがすでに見積にある場合は、後に説明する見積画面で選択された行の1つしたに挿入されるように仕組みになっていますので、必ず部品名を書き返る際は、どの位置にどの部品を挿入したいかというのを理解した上で選択してください。

画面一番したに、補助項目があります。ここにチェッがついていると、左インデントが指定されます。
ENTERキーで次の項目、次の項目といけるようになっています。このときに、指数が入力されていない場合は、この補助項目が自動的にチェックされます。ようは、主体作業があって補助作業を明確にするための機能と考えてください。

修正加算について

画面上に修正加算対象という項目があります。

これは、フレーム修正などで工賃の分散処理が必要なときに、その対象となる部品を指定するためのチェックボックスです。分散処理とは、フレーム修正機の乗せる工賃を請求する場合、通常はそのフレーム修正にかかわった部品や作業の項目の指数の全体に占めるパーセンテージに応じて加算します。この処理を自動で行ってくれるわけです。
たとえば、

コアサポート、バッフル、サイドメンバーを交換するためにフレーム修正機にのせたとします。

1.コアサポート交換の指数が、 1.5
2.バッフルの交換の指数が、 1.0
3.サイドメンバー交換の指数が、 2.0
4.フレーム修正機に載せる工賃が 1.2

だとします。
まず、1.2.3.の合計をだします。4.5ですね。これから計算すると

1.コアサポート交換の指数が、 ( 1.5 ÷ 4.5 * 1.2 ) + 1.5 = 1.9
2.バッフルの交換の指数が、 ( 1.0 ÷ 4.5 * 1.2 ) + 1.0 = 1.3
3.サイドメンバー交換の指数が、 ( 2.0 ÷ 4.5 * 1.2 ) + 2.0 = 2.5

というのが、実際の計算式であり各項目の実際の指数であります。このような複雑な計算を、このチェックボックスで指定してあげるだけで自動的に計算をしてくれます。

計算はすぐされるわけではなく、最終的に印刷結果で反映がされます。

基準部品と付帯部品について


以下のようなダイアログが表示される場合があります。

楽チン見積の部品リストには、名称名のほかにも部品順も内部的に処理がされていると説明しました。
このダイアログはその内部処理によって、すでにその部品が登録されている場合に表示されます。

まず、基準部品と付帯部品の違いを説明します。

楽チン見積の部品リストにある項目は全て基準部品といい、その挿入される位置関係が決っていることは前記のとおりですが、その基準部品にぶら下る格好でその作業に関して付帯する作業、部品があります。これが、付帯部品です。

例えると、フロントバンパーがあり、フロントバンパーグロメットがあるとします。この場合、パンパーが基準部品になり、グロメットが付帯部品となります。画面上では次のようになります。





これを入力するのには、まず先に部品リストからフロントバンパーを選択し見積に挿入します。
次に、挿入した、フロントバンパーを選択し、再び、部品リストからフロントパンパーを選択します。
この、最初に挿入した項目を選択したというのが、重要になります。
内容選択画面が表示され、部品名のあとに補助リストからグロメットを選択し、OKボタンを押します。
そうすると、先程のダイアログが表示されますので、はいを選択すると、上記のような画面が表示されます。この時にいいえを選択すると、この挿入動作はキャンセルされます。

さて、先程、挿入した項目を選択するというのが重要と説明しましたが、先程と違う位置を選択し、同様にフロントバンパーを選択し、グロメットという言葉を追加し挿入した例をご覧ください。



挿入すると、先程のダイアログを表示されますので、再び はい を選択します。

すると、このように、グロメットはバンパーブラケットの下に挿入されてしまいました。
この場合、ブラケットの付帯部品としてグロメットが挿入されたことになります。( ブラケットは基準部品です )

見積画面



ユーザーが選択した見積がここに反映されます。
一度、編集したものを再度編集したい場合は、編集したい行をマウスでダブルクリックをしてください。
また、見積画面中で、マウスの右ボタンをクリックすると、ポップアップメニューが表示されます。
ポップアップメニューでは、機能を簡単に呼びだすことができます。



追加 選択されている行の1つ下に新しく見積項目を挿入します。
切り取り 選択されている行を切取ります。
コピー 選択されている行をコピーします。
貼り付け 切り取りやコピーで選択した行を、今選択されている1つ下の行に挿入します。
選択内容の編集 見積をダブルクリックしたときと同じ動作をします。
見積画面を標準に戻す 各項目の幅を項目のタイトルのところで変更が可能です。
その変更を初期状態に戻します。 


各機能の説明

ここでは、今まで説明しなかった各機能について説明します。

並び替えについて

機能タブの中に、並び替えタブがあります。




並び替え機能は、選択した見積の位置の上下を変更するときに使用します。
並び替えによっては、基準部品が付帯部品に変更される場合がありますので、注意してください。




項目セットについて

機能タブの中に、項目セットタブがあります。







項目セットは、いつも見積にきまったフォーマットがある場合に使用します。

たとえば、フロントバンパー、ブラケット、グロメットの3つの部品を一度に挿入したい場合などです。

項目セットの作り方

1.まず最初に、項目セットにしたい内容を通常の見積と同様に作成します。
2.項目セットタブを呼出し、編集ボタンを押します。左の画面が表示されます。




この画面では、既存の項目セットの表示優先順位を設定したり、タイトルを変更したり、新しい項目
セットを追加したりします。ここでは、あたらしい項目セットを作りますので、新規作成をクリックしま
す。
3.新規作成をクリックすると右のような画面が表示されます。


この画面は、見積画面と同じ項目が表示され、どの部分を見積セットとして登録したいかを選択しま
す。選択方法とかかれた欄をよく読みながら、マウスとキーボードを使って選択してください。

項目セットの編集

この画面では、項目セット名を変更したり、表示優先順位の変更、削除ができます。
セット名を変更したいときは、まずセット名を変更し、画面中央のテキストボックスの内容を変更しま
す。変更したら、登録を押すと反映されます。
セットの内容自体の編集はできません。その場合、一度見積り画面にセットの内容を反映させてか
ら、再度、新規作成からおこなってください。


項目セットの挿入 

作成した項目セットを、見積に挿入するときに使用します。挿入ボタンをクリックすると、次画面が表示されます。
編集の画面と類似していますので、注意してください。



挿入したい、項目セットを選択します。次に、挿入項目を基準部品として挿入するか、付帯部品として挿入するかを決めます。基準部品を選んだ場合、おなじ基準部品がすでに登録されている場合は、上書されます。
付帯部品を選んだ場合は、選択している見積の1つ下の行に挿入されます。
また、工賃を再計算をするにチェックわつけておくと、指数が入力されている項目については、現在の見積のレーバーレートと照らし合せて再計算されます。


見積モードについて

機能タブの中に、見積モードタブがあります。見積モードは、通常の鈑金見積モードと、整備見積モードがあります。
整備見積モードを選択すると、部品リストが変化し整備項目のリストが表示されます。
これらリストを選択した場合、すべて付帯部品扱いで挿入され、選択している行の1つ下の行に挿入されます。


 

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